
【保存版】「この子のこと、どう伝える?」シリーズ①
「他の子より落ち着きがない気がする」
「集団に入るのが苦手そう」
「言葉のやり取りがゆっくりかもしれない」
子育てをしていると、ふとした瞬間に、わが子について“気になる”ことがあります。
でも、その気持ちを素直に認めるのは簡単ではありません。
「考えすぎかな」
「まだ小さいから、そのうちできるようになるかな」
「私の育て方のせいなのかな」
「周りに言ったら、心配しすぎと思われるかな」
そうやって、何度も考えて、検索して、また閉じて——。
気づけば、一人で抱え込んでしまっている保護者の方も少なくありません。
特に幼児期は、成長の差が大きい時期です。
だからこそ、
「様子を見ていいのか」
「相談した方がいいのか」
「どこまで気にしたらいいのか」
わからなくなってしまうことがあります。
この記事では、診断や専門用語の前に、
まずは親自身が“わが子の特徴”をどう整理していけばいいのかを、丁寧にお伝えします。
「うちの子、少し気になるかもしれない」
そう感じたとき、保護者の方の中には、
“そう思ってしまう自分”に傷ついてしまう方もいます。
「もっと前向きに育てなきゃ」
「比べちゃだめなのに」
「こんなふうに思うなんて親失格かな」
そんなふうに、自分を責めてしまうこともあるかもしれません。
でも、子どもの特徴に気づくことは、悪いことではありません。
それは、
この子は何に困りやすいのだろう
どうすると安心しやすいのだろう
どんな関わりなら力を発揮しやすいのだろう
と、子どもを理解しようとしている姿でもあります。
子どもの特徴を見つめることは、“できない部分”を探すことではなく、
その子らしさを理解していくこと
でもあるのです。
子育ては、きれいごとだけではありません。
毎日向き合っているからこそ、
「どうして何回言ってもできないんだろう」
「また怒ってしまった…」
「外では頑張っているのに、家で全部崩れる…」
「周りの子はできているのに…」
そんなふうに、もどかしくなる日もあります。
そして、そのあとに、
「こんなふうに思っちゃだめだ」
「ちゃんと受け止めなきゃ」
と、自分を責めてしまうこともあります。
でも、保護者自身が疲れていたり、不安だったり、先が見えなくなったりするのは、とても自然なことです。
子どものことを大切に思っているからこそ、悩むのです。
だからまずは、
“ちゃんと理解しなきゃ”
“前向きに受け止めなきゃ”
と急ぎすぎなくて大丈夫です。
「気になる」
「ちょっと困っている」
「どう関わればいいかわからない」
そんな今の気持ちから始めていいのです。
幼児期の子どもは、自分の困りごとをうまく説明できません。
そのため、
といった行動で表現することがあります。
大人から見ると、“困った行動”に見えることもあります。
でも、その奥には、
などが隠れていることがあります。
たとえば、
「落ち着きがない」
ではなく、
「長い時間座っていることがまだ難しいのかもしれない」
「言うことを聞かない」
ではなく、
「言葉だけの説明では理解しにくいのかもしれない」
「こだわりが強い」
ではなく、
「決まった流れがあると安心しやすいのかもしれない」
そんなふうに見方を少し変えることで、子どもの姿は違って見えてくることがあります。
気になることが増えると、どうしても“できないこと”ばかりが目に入ってしまいます。
でも、どの子にも必ず、
があります。
たとえば、
など、その子なりの“やりやすさ”があります。
大切なのは、
「苦手をなくすこと」だけではなく、
“どうしたら安心して力を出しやすくなるか”を見つけていくことです。
保護者として、
「みんなと同じようにできるようになってほしい」
「困らないように育ってほしい」
と思うのは自然なことです。
でも、子どもによって、
はそれぞれ異なります。
だからこそ、“みんなと同じ”だけを目標にすると、子どもも保護者も苦しくなってしまうことがあります。
大切なのは、
その子が安心して過ごせること
その子らしく力を発揮できること
です。
そして、そのための第一歩が、
「この子は、こういう特徴があるんだな」
「こういう関わりだと安心しやすいんだな」
と、少しずつ整理していくことなのだと思います。
もし今、
「何から考えたらいいかわからない」
そんな状態だったら、まずは次の3つを書き出してみてください。
例:
人が多い場所/予定変更/長い活動/急な声かけ
例:
見通しを伝える/短く声をかける/好きな遊びから始める/絵や写真を使う
例:
電車/工作/音楽/絵本/一対一の関わり
この3つを整理していくと、
「困っている理由」や「関わり方のヒント」
が少しずつ見えてくることがあります。
子どもの特徴を理解していくことは、簡単なことではありません。
迷ったり、揺れたり、落ち込んだりする日もあります。
だからこそ、一人で頑張りすぎなくて大丈夫です。
園や学校の先生、地域の相談機関、支援者と一緒に、
「この子に合った関わり方」
を整理していくことができます。
保護者が最初から全部理解しきらなくても大丈夫です。
少しずつ言葉にしていく中で、見えてくることもたくさんあります。
「うちの子、少し気になるかも」
その気持ちは、子どもをよく見ているからこそ生まれるものです。
大切なのは、“普通にできるようにすること”だけではなく、
を少しずつ理解していくこと。
そして、保護者自身も、一人で抱え込まないことです。
子どもの特徴を整理していくことは、
その子らしく安心して過ごせる環境をつくることにつながっていきます。
認定NPO法人発達わんぱく会では、子どもの発達や関わり方に関するご相談をお受けしています。
「この子の特徴をどう整理したらいいかわからない」
「気になるけれど、誰に相談したらいいかわからない」
「子どもの苦手や得意を一緒に考えたい」
そんなときは、お気軽にご相談ください。
また、0歳から参加可能なプログラムもございます。
・「先生にどう伝える?面談で使えるコツ」(準備中)
・「家族への伝え方」(準備中)