
ベトナム療育視察ツアー報告
2026年3月、認定NPO法人発達わんぱく会はベトナム・ハノイにおいて、こどもの療育や教育の現場の視察ツアーを主催しました。
日本で発達支援に関わる6名の参加者とともに、大学附属の療育センターや民間療育施設、日本人向け幼稚園、日本式教育の幼児教室などを訪問し、現地の専門家や施設運営者と意見交換を行いました。


今回の視察では、ベトナムにおける発達支援の現状や、急速に高まる療育ニーズについて多くの学びがありました。
ハノイの中央師範短期大学附属の療育センターでは、発達障害や聴覚障害のある子どもたちへの支援が行われており、専門教育を受けた教員が支援にあたるとともに、学生の実習の場としても機能しています。
一方で、ベトナムでは公的な支援制度がまだ十分に整っているとは言えず、多くの療育施設が民間で運営されています。そのため、保護者が口コミで施設を探し、支援につながるケースが多いという現状もあります。
制度が整っている日本の環境の重要性を、改めて実感する機会となりました。
また、民間療育施設では、子ども一人ひとりの個別支援計画を作成し、数か月単位で療育を行うなど、現場の工夫や努力が印象的でした。
「まず子どもを理解し、信頼関係をつくることが大切」という現地施設長の言葉は、日本の療育においても共通する重要な原則であると感じました。
さらに、自閉スペクトラム症の子どもたちを対象とした宿泊型施設では、共同生活を通して生活力や社会性を育てる取り組みも行われており、農業やコーヒーづくりなど将来の就労を見据えた活動も取り入れられていました。
今回の視察を通して、国や制度が違っても、子どもたちを支えたいという支援者の思いは共通していることを改めて実感しました。
ベトナムでは制度が十分でない中でも、多くの人が自分たちの力で支援をつくり出そうとしています。
一方、日本には制度があります。しかし、制度があるからこそ見えにくくなっている課題もあるのではないかと考えさせられる機会となりました。
今回の視察を通して、国や制度が違っても、子どもたちを支えたいという支援者の思いは共通していることを改めて実感しました。
ベトナムでは制度が十分でない中でも、多くの人が自分たちの力で支援をつくり出そうとしています。
一方、日本には制度があります。しかし、制度があるからこそ見えにくくなっている課題もあるのではないかと考えさせられる機会となりました。
ベトナム視察ツアー報告のYouTube動画▶https://youtu.be/EacRP8jHUFs
発達わんぱく会では、今回の視察をきっかけに、ベトナムをはじめとした東南アジアとの草の根の国際連携を大切にしながら、こどもと家族を支える取り組みを広げていきたいと考えています。
日本がこれまで積み重ねてきた療育の知見を共有するとともに、海外から学び合う関係を築き、よりよい発達支援の実現につなげていきます。