
「周りが見えない…?」と感じたときに読んでほしいお話
「あれ!!あれじゃないとやだやだ!!」と泣いてしまう。
お友だちのおもちゃを、どうしても取ってしまう。
「順番だよ」と伝えても、聞こえていないように見える――。
子育てをしていると、こんな場面に出会うことがありますよね。
周りから見られると、
「しつけができていないのかな」
「わがままに育ててしまったのかな」
と、不安になることもあるかもしれません。
でも、どうか安心してください。
その姿は、多くのこどもたちに見られる【成長の途中の姿】です。
幼児期のこどもは、心も脳も、まさに育っている真っ最中です。
この時期は、
などが、これから少しずつ育っていく途中にあります。
「あのおもちゃが欲しい!」という気持ちが湧いたとき、
周りの状況まで同時に考えることは、まだ難しい子もたくさんいます。
それは「できない」のではなく、
「まだ育っている途中」だからなのです。
この時期のこどもは、
ひとつのことに気持ちが向くと、ほかの情報が入りにくくなります。
だから、
といった姿が出てきます。
わざと困らせているわけでも、無視しているわけでもありません。
脳の発達段階として、自然な姿なのです。
困った行動が出たとき、
つい「ダメでしょ」「周りを見なさい」と言いたくなることもありますよね。
そんなときは、まず気持ちを受け止めてみてください。
「それ、すごく欲しかったんだね」
「楽しそうなおもちゃだったね」
そのうえで、短く伝えます。
「今はお友だちが使っているよ」
「次は〇〇ちゃんの番だよ」
別のおもちゃを用意したり、少し距離を取ったりすることも、
子どもが落ち着く助けになります。
発達は、まっすぐ一直線には進みません。
できたり、戻ったりをくり返しながら、少しずつ育っていきます。
「今日は待てた」
「今日は譲れた」
「今日は声をかけられた」
そんな小さな積み重ねが、
やがて人と気持ちを共有する力につながっていきます。
「うちの子、大丈夫かな…」
そう思うことがあるのは、それだけ一生懸命向き合っている証です。
悩みながら関わっているお母さんも、
同じように“育ちの途中”です。
完璧じゃなくて大丈夫。
一人で抱え込まなくていいのです。
発達わんぱく会では、
「分かりにくい育ち」に悩む親子が、孤立しないように、
さまざまな形で支援を行っています。
「こんなことで相談していいのかな…」
そう思うようなことでも、どうぞ遠慮なくお話しください。
「あのおもちゃが欲しい!」と夢中になる姿。
周りが見えなくなる瞬間。
それは、わがままでも、失敗でもありません。
一生懸命、育っている証です。
お母さんがそばで見守っていること自体が、
すでに大きな支えになっています。
私たちは、いつでも応援しています。
一緒に、こどもたちの育ちを見守っていきましょう。