― 信頼から始まる支援と、現場に根づく学び ―
開設・運営支援・発達支援を主に行っている同行をスタッフより
12月13日AM|エルフ支援学校
「楽しいことをしてくれる大人」への信頼が、変化を生む
エルフ支援学校を訪問し、施設見学およびスーパービジョン(SV)、イベント準備の打合せを行いました。
午前中は、グループ療育や個別指導の様子を見学。運動を中心としたプログラムが多く取り入れられており、屋上では子どもたちが植物に水やりをする姿も見られました。育てた作物をイベントで販売するなど、生活と療育が自然につながる工夫が印象的でした。
続いて、理事長小田によるスーパービジョンを実施。約15名のスタッフが参加し、FVの動画解析結果をもとに支援の振り返りを行いました。直近2回の支援では発語の増加など明確な変化が確認され、その背景として、担当スタッフの変更や、子どもがスタッフへの信頼を深めていること、「ここに来ると楽しい」「好きなことができる」という感覚が育ってきていることが共有されました。
また、吃音に関する質問も多く寄せられました。精神科医からは「吃音をゼロにすることを目標にしない」という考え方が示される一方、現場からは「どうすればなくせるのか」という切実な声もあがり、即効性を求める思いと、支援の本質との間にあるギャップについて考える時間にもなりました。
12月13日PM|AMEHOUSE
現場と一緒につくる、集団活動のかたち
午後はAMEHOUSEに移動し、翌日のオープニングセレモニーに向けた集団活動の打ち合わせと研修フォローアップを行いました。
当初15名程度だった参加予定のこどもは25名ほどに増え、限られた時間と環境の中で、現場スタッフとともに活動内容を検討しました。
教材室では、フラフープやとげとげボール、バランス台などの運動教材を確認し、それらを活用したサーキット形式の活動を提案。
続いて音楽室では、前回のイベントで使用したスカーフに加え、ドラ(太鼓)を使い、音に合わせて「ゆっくり・はやく・止まる」と動きを体で感じるプログラムをデモンストレーションしました。ジャンプの動きも取り入れ、リーダー役のスタッフを決めて実践的に確認を行いました。
最終的に、サーキット → ボール遊び → ゴー・ストップ
という流れで実施することを共有し、活動の始まりと終わりを含めた全体構成を整えました。
フォローアップの時間では、こどもの問題行動への対応や、「やってほしいことを伝えるために、実現できない約束をしてしまう」といった現場の悩みも共有されました。こどもを支えると同時に、支援者自身を支える視点の大切さを改めて確認する時間となりました。
12月14日|AMEHOUSE オープニングセレモニー
自然の中で生まれた、一体感と笑顔
12月14日、AMEHOUSEのオープニングセレモニーおよびイベントに参加しました。
午前中は、AMEHOUSE近隣にある自然豊かな里山ビレッジにてセレモニーが行われ、AMEHOUSE開設の経緯が紹介されました。大学関係者や支援学校関係者、企業関係者が集う中、わんぱく会理事長も登壇。これまでAMEHOUSEで実施してきたスタッフ研修や人材育成の取り組みを動画で紹介し、現地と協力して歩んできたプロセスを共有しました。
午後はAMEHOUSEに移動し、NEC「からだケア」部門が考案したAMEHOUSE体操を実施。ベトナム語のAMEHOUSE音頭に合わせて体を動かす中で、最初は保護者にくっついていたこどもたちが、次第に離れ、笑顔で参加する姿が見られました。事前に打ち合わせで決めていた被り物を使った見本提示も、こどもたちの注意を引き、動きを真似しやすくする工夫として効果を発揮していました。
体操後は、前日に準備した集団活動を実施。フラフープやボールなどの用具設置をこどもたち自身にも手伝ってもらい、大人も一緒にサーキットを回りました。参加人数が多い中でも、順番を待つ姿や、進行役を楽しむこどもの姿が見られ、「それぞれのやり方で参加できる」場が自然と生まれていたことが印象的でした。
最後は、シフォンをつなぎ、ドラのリズムに合わせて歩く・走る・ジャンプする活動で締めくくり。保護者は少し離れた場所から見守り、こどもたちの成長を静かに感じ取っている様子でした。
自然の中で、大人と子どもが一体となる、温かな時間となりました。
今回の訪問を通して改めて感じたのは、
信頼関係を土台に、成功体験を積み重ねていく支援の力です。
わんぱく会は今後も、現場と対話を重ねながら、活動案の提供やスタッフ支援を継続し、
その土地に根づく発達支援のかたちを共につくっていきます。