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お知らせ

ベトナム発達支援視察レポート①20251211〜17

― 未来を拓く6日間 ―

事務局在籍、同行スタッフより

2025年12月、発達支援の現場と日本の技術をつなぐ可能性を探るため、ベトナムを訪問しました。
現地の支援ニーズや教育・医療の実情に直接触れながら、今後の国際連携のあり方について、多くの示唆を得る視察となりました。

【12月11日】現地のニーズと日本の技術の融合
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初日は、国家イノベーションセンター(NIC)に訪問しました。

  • 現場のリアル: 脳性麻痺を抱える多くの子どもたちが支援を待っています。読み書きは苦手でも、素晴らしい絵を描く才能に出会うなど、個々の可能性を強く感じました。

  • AIによる新たな一歩: 私たちが進めるAI解析アプリのデモンストレーションを実施。理学療法士(PT)が不足する地域でも、AIが評価をサポートすることで、一歩進んだ支援を家庭に届けられる可能性が見えてきました。
【12月12日】国境を越えた官民の連携
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2日目は、ベトナム大使館、農業大学などを訪問し、官民それぞれの立場から支援のあり方について意見交換を行いました。

  • 医療と教育の狭間で: ベトナムでは「発達障害」という概念がまだ一般的ではなく、受診のハードルが高いのが現状です。

  • 日本での学びをキャリアに: 特定技能などで日本で学んだ若者が、帰国後もその経験を活かせる仕組み作りが急務であると痛感しました。医療・保健のニュースサイト「ベトジョー」等の活用も視野に入れ、情報発信を強化していきます。
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【12月13日】エフル発達支援センター( Trung Tâm Tuổi Thần Tiên )訪問と
       Amehouseとオープニングセレモニーの準備

現地では、療育現場の見学・体験をさせていただきました。合わせて、理事長小田が対面でのスーパービジョンを行いました。

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【12月14日】Amehouseオープンセレモニーとイベント
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【12月15日】50年の歴史と、これからの共創

1976年設立の歴史あるリハビリ施設「トゥイアン・リハビリセンター」と、ハノイ医科大学を訪問しました。

  • ハノイ医大との共同研究: 心理学科の学生たちは非常に優秀で、より深い知識と実践を渇望しています。1〜2月には共同研究に向けた契約を締結予定。私たちのノウハウやアプリが、現地の教育カリキュラムの一助となる日が近づいています。

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  • トゥイアンの挑戦: かつては戦争の影響を受けた子どもたちのための施設でしたが、現在は一般の子どもたちへも門戸を広げています。2030年に向けた高齢者施設の建設予定など、生涯を通じた支援への拡大を模索しています。

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【12月16日】「褒めて育てる」文化を根付かせる

最終日は、ハノイ師範大学コン先生や、中央師範短期大学にて国際協力担当者や現場の先生方と意見交換を行いました。

  • ハノイ師範大コン先生との対話: 早期発見・早期療育の重要性は認識されているものの、専門家が圧倒的に不足しています。AIデバイスを教育カリキュラムに組み込み、先生たちのスキルアップを支える仕組みを共に作っていく約束を交わしました。
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  • 教育現場の変革: ベトナムではまだ子どもへの厳しい対応が残る場面もありますが、「褒めて育てる」アプローチに強い関心が寄せられました。

  • 意見交換の中では、理事長小田より「助成金の有無にかかわらず、この取り組みを進めたい」との思いが語られ、参加した教員や学生に強い印象を残しました。副学長からは、特別支援に限らず保育士養成全体につながる取り組みになるのではないか、との前向きなコメントがありました。今後は、日本の保護者支援の現場を共有しながら、ベトナムの保育士養成課程における保護者支援モデルの構築を目指していきます。
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視察を終えて ― 私たちのNextStep

今回の視察で、ベトナムの子どもたちを想う親御さんの熱意(仕事を辞めてまで治療に奔走する姿など)に何度も胸を打たれました。

私たちが持つ「AI技術」「日本流の療育ノウハウ」を、現地の文化に適合(ローカライズ)させながら届けること。それが、多くの子どもたちの笑顔につながると確信しています。

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