
【地域とともに学び合う ― 保育・教育・福祉の連携に向けて】
発達わんぱく会では、地域のこどもたちが安心して育ち、
その個性や思いを大切にできる社会の実現を目指し、
日々の支援活動だけでなく、保育園・幼稚園・学校・行政との連携にも力を入れています。
3か月に1回、地域の保育園を対象にした園内研修を実施しています。
今回は初めて、6つの園の先生方が一堂に会する合同研修を開催しました。
当日は、発達の特性や支援の工夫について、
日々の保育現場で感じている悩みや工夫を共有しながら、
活発な意見交換が行われました。
こどもたちの発達には、園と家庭、そして地域がつながることが欠かせません。
発達わんぱく会では、先生方が安心して相談できる関係づくりを大切にしながら、
支援の視点を共有し、明日からの保育が少し楽しく、少し楽になるような時間を目指しています。

こうした園向けの研修は、
地域全体でこどもを支える力を高める「学び合いの場」として、
今後も継続していく予定です。
今年度、発達わんぱく会は浦安市の自立支援協議会 テーマ別部会「教育と福祉の連携」に参加しています。
この部会は、教育・福祉・医療などの専門職が立場を超えて集まり、
地域のこどもたちの育ちを支えるための仕組みづくりを考える場です。
わんぱく会では、これまでの療育や相談支援の経験をもとに、
こどもたちが障害の有無にかかわらず、
自分の思いやニーズ、困りごとを伝えられる社会を目指して意見を発信しています。
「学校で困っている」「どこに相談したらいいかわからない」
そんな保護者や先生の声を現場から届けることで、
行政や教育現場がより実態に即した支援体制を構築できるよう、協議を重ねています。
この取り組みの詳細は、浦安市公式サイトでも紹介されています。
発達わんぱく会の相談支援事業では、
保護者の方や先生方から寄せられる「気になる行動」や「成長のつまずき」に、
一緒に向き合い、必要な支援につなげる役割を担っています。
保育園・幼稚園の先生からの相談も多く、
「クラスの中で気になる子がいるが、どう関わればいいか」
「家庭と連携していく中で難しさを感じる」
といった声を受けて、支援の方向を一緒に考えています。
この相談の積み重ねが、園内研修や行政との協議につながり、
“個別支援”から“地域で支える仕組み”へと広がっていきます。
それはまさに、発達わんぱく会が目指す「地域と共に育つ」支援の形です。
今回の合同園内研修や自立支援協議会での活動を通じて、
改めて感じたのは、「つながり」こそが支援の原点であるということ。
こどもたちの発達や成長は、家庭や学校、園、医療、行政など、
多くの人たちの協働によって支えられています。
それぞれの立場が少しずつ歩み寄り、
情報を共有し合うことで、よりあたたかい地域支援が生まれます。
発達わんぱく会は、これからも地域の保育・教育・福祉機関と連携しながら、
一人ひとりのこどもとご家族に寄り添い、
「誰もが自分らしく育ち、生きる力を育める地域」を目指して活動を続けてまいります。